先日、長男が、小学校の歯科検診を受けて虫歯がありますと学校から紙をもらってきました。左右のDEという乳歯が虫歯だと記載されていました。私は、よーく長男の口の中を見ました。大きな穴は開いていません。デンタルフロスも引っかかりません。そして、「大丈夫じゃないの。」と妻に言いました。でも、自分では大丈夫と思いつつ、自分も歯医者なのですが、他の先生が見て虫歯立ち言われれば、自分の判断は大丈夫なのか???と少し不安になります。でも、大丈夫です。
明らかに穴の開いている虫歯の判定には、科学的根拠(EBM)がありますが、歯の実質的な陥没、欠損がない場合に(穴が開いていない場合に)これを虫歯にするか?しないかは、科学的根拠に」乏しいです。すなわち、歯医者それぞれによって判定が異なる可能性があるからです。かつては、虫歯に関して早期発見早期治療が信じられていましたが、最近は、、ほとんどの虫歯は、歯が突然穴があくのではなく、時間を経て、段階を踏んで穴があくことが分かってきました。そして、早期発見早期管理(予防、衛生指導)に考え方が変わってきました。なぜならば、虫歯の治療は削って人工的な詰め物に置き換わるだけの代替医療だからです(←ここが大事なところです)。治ってはいないわけです。そして、人工的な詰め物です。また、いつか詰め物が外れれば歯医者に行かなくてはいけません。早期発見、早期管理とは、歯科医院でなにもしないわけではありません。予防するのです。患者さんと歯科医院が協力して、歯を削らないでいいようにがんばるのです。そして、私の長男も、患者さんと同じように、まずレントゲン、口の中の写真を撮ります。そして、衛生士さんに指導してもらいます。 みなさんも予防歯科はじめませんか?