昨日は、新潟大学の矯正歯科学教室の同門会でした。同門会とは、医局出身者のOB会のようなものです。
この会には、現在、他大学の矯正歯科をふくめ教授が3人います。考えてみれば、すごいことで、1つの医局から3人の教授を輩出したということになります。
セミナーということで、顎変形症の手術の第一人者である先生の貴重な話を聞きました。(ちなみに、僕は、大学院の論文審査を受けるときにこの先生の諮問を受けました。)
顎変形症とは、健康保険適応のいわゆる、保険の効く矯正治療患者さんの病名です。重度の不正咬合で、矯正の専門医でなければ出来ない治療です。矯正治療の途中で、手術をしなくてはいけないのですが、その安全性を日本全国で高めるために日々努力されているそうです。
第一人者の先生が、「上顎骨の手術のときに、出血を防ぐためにどう麻酔していいのかいまだ分かりません???」なんで??というところに先生の手術に対するこだわりと謙虚さを感じました。その先生のところへは、東京からはもちろん、糸魚川から来ている人がいるそうです。上越からも遠くないので、当医院の患者さんも同意を得られれば紹介しようと考えています。