先週、スタッフ2名が、日本成人矯正歯科学会(私は所属していませんが)の歯並びコーデイネーターの講習と試験を東京に受けに行ってきました。
現在、矯正歯科に関係する学会は日本に3つあります。私は、その中の2つの学会の会員です。そして、3つ目のこの成人歯科矯正歯科学会について全く知りません。どんな先生がいるのかも分かりません。ただ、矯正歯科のスタッフ向けの講習は、この学会しかやっていないみたいです。
スタッフに試験問題について聞いてみました。(選択肢だったそうです。)その中で、スタッフが、びっくりした問題があったそうです。問題用紙の現物がないのでおおよそですが。
Q.矯正治療はどんな、歯科医院で受ければいいのか???
A.(a.虫歯を治す医院 b.歯周病を治す医院 c.矯正専門医院 d.~ e.~ )
こんな簡単な問題、歯科医院のスタッフで、間違える人がいるんでしょうか?現在の日本の医療制度のもとでは、その医師の専門性が分かりにくいのが実情です。つまり、いま受診している先生がどんな治療が得意なのか分かりにくいシステムです。歯科医院に働いているスタッフでさえも、もその専門性について、よく理解していない人がいるのかもしれません。答えは、もちろんcです。
また、講習のなかで、どんな症例でも非抜歯矯正や床矯正、マウスピース矯正で対応しようとする歯科医の治療を痛烈に批判していたそうです。どうやら、この成人歯科矯正学会も他の2つの学会と同様に、それなりに日本における、正しい本当の矯正歯科治療の普及についてちゃんと考えているようです。ちなみに、3つ学会があると3つの専門医が出てしまうので、厚生労働省が統一しなさいと。現在、3つの学会の上の先生方が日本における矯正専門医を統一しようと話し合いをしている状態みたいです。