(学会HPより)
日本矯正歯科学会に福岡に行かせてもらいました。今週は、11/16(月)~11/19(木)まで休診日でした。患者さんには大変ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。
開業医にとって4日連続して休診にするということは結構、勇気のいることです。
特に矯正装置が入っている患者さんは、自費治療になるので、何かトラブルがあった場合、他の歯科医院で診てもらえない可能性が高いです。そして、患者さんは路頭に迷います。もしそうなった場合、これは、私の責任です。今回は、スタッフに電話番として、医院に居てもらいましたが、上越から離れた福岡にいても、ついつい「患者さんの装置壊れていないかな。」などと心配になります。今回もさほど、さほど大きなトラブルはなくほっとしています。
そして、勇気がいるもう一つは、歯科医院として経営的に通常月の平日4日連続して休むのは、厳しいです。いまどき、そんな歯科医院はないかもしれません。でも、それにも増して替えがたいものがあります。スタッフにとっても私にとってもモチベーションの向上と勉強になるからです。申し訳ありませんが、うちの医院は、毎年秋の学会には、休ませてもらってます。来年は、横浜です。その分、明日からの患者さんへの診療に還元していきたいと思います。
いつもは、大抵自分1人で、学会を回ることが多かったですが、今回の学会は、私の他に2人の先生と一緒に回りました。それぞれ、見る観点が違って、面白かったです。そして、それをいちいち話し合うのも勉強になります。そして、やはり、自分がお世話になった新潟大学矯正学教室関係の研究と臨床に興味があります。
みなさんご存じないかもしれませんが、最近、病院広告や雑誌で、「~~の専門医」という表示がありますが、あれって結構でたらめで、専門的な治療も出来ないのに学会に入っているだけで取得できたり、論文書いただけで取得できたりする場合が多いです。そういう流れの中で、矯正歯科学会では、そんなんじゃいけないということで、専門医や認定医の人に、資格の更新ということで、自分で治療した患者さんの症例報告が行われるようになりました。
なので、ベテランの先生だろうが、若い先生だろうが、区別なくみんな症例を報告する義務があります。なので、学会では、いろんな先生の矯正治療後の仕上がりを見ることができます。中には、有名な先生であっても、ちょっとなーという症例もあります。そして、他の先生たちの研究や臨床の治療後の仕上がりを見て、改めて自分の出身の新潟大学矯正歯科学教室の臨床や研究の素晴らしさを感じ、この教室で、矯正歯科を学んでよかったなーと感じます。これは、自己満足でもなく、うぬぼれでもなく、本当です。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史