11月22日(日)、23(月)は、新潟へ行ってきました。
私は、新潟大学歯学部29期生ですが、その同窓会が22日にありました。卒業後初めてです。開業してる人が多かったかな。。その中で、私と同じように卒後、矯正歯科の道に進んだS君と話をしました。歯科医師になってからの大学は違います。ちなみにクラスの中で、矯正歯科の道に進んだのは、私と彼の2人だけです。(昨今は、矯正歯科って人気があるみたいですが、、、)
研修医精度のある今は違うみたいですが、当時は、卒業を控えた頃どこの医局に残るか決めなければなりませんでした。彼のお父さんは矯正歯科医です。右も左も分からない私に、彼は、私に矯正歯科の魅力について語ってくれました。。「矯正って診断があるからおもしろい」って。(ちなみに、矯正歯科って基本的に学歯学部生時代はほとんど習いません。)10年たった今でも、なぜか覚えています。
卒業後、私は、新潟大学の矯正歯科学講座の医局に入り、彼は、T大学の矯正歯科学講座の医局に入りました。大学や手技は、多少違うにせよ、10年後に再会し、少しの時間でしたが、矯正臨床について語り合いました。なぜか、嬉しかったです。
矯正は診断8割、治療2割って言われるほど診断が大切です。2~3年ほど治療期間がかかります。その後の予後についても予想します。そして、患者さんの成長もあります。そのため、矯正医は、考えに考え抜きます。
昨日、中学生の上顎前突の患者さんの診断を終えました。はっきりいって、直前まで、迷いました。。その結果いわゆる6本抜歯を選択しました(矯正専門の先生なら分かると思いますが)。矯正の専門医が見たときにこの患者さんにとって、何が、ベストなのか。いつも考えさせられます。「診断があるからおもしろい」彼は、矯正歯科医になった今でもそう思っているのかどうか???聞くのを忘れました。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史