小さいアゴを大きくする。夢のような話です。そういうことが、本当にできたら、矯正歯科の祖といわれるアングル、ケース~~~近代矯正の歴史が全く変わります。はっきりいって、できません。
そもそも 「最近の子供はアゴが小さいから歯が並ばないんですよ。」 本当にそうなんでしょうか? 本当にアゴが小さくなっていると信じている歯科医はたくさんいます。そして、「アゴが小さいから矯正装置を入れましょう。今なら、簡単な装置で治ります。」という話になります。
しかし、矯正の専門医は、そんなことはない。と考えます。
下顎骨の大きさの推移について、縄文時代→弥生時代→鎌倉時代→江戸時代→現代、と調べた研究によると、実は縄文時代から弥生時代にかけて下顎骨は大きくなっているようです。 その後は弥生時代→鎌倉時代→江戸時代と下顎骨は小さくなっていき、明治以降は、逆に現代にかけて下顎骨は大きくなっているそうです。そういえば、子供たちの平均身長も大きくなっていますよね。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 歯並びを真剣に考える院長 新部 洋史