今日9/27から、日本矯正歯科学会が横浜で行われています。
年に1回、全国の矯正歯科医が集います。
私も、明日火曜日から出席するため、すみませんが、木曜日まで休診にさせていただきます。
装置壊れた等、ありましたら、025-525-6400まで連絡下さい。
« 2010年8月 | メイン | 2010年10月 »
今日9/27から、日本矯正歯科学会が横浜で行われています。
年に1回、全国の矯正歯科医が集います。
私も、明日火曜日から出席するため、すみませんが、木曜日まで休診にさせていただきます。
装置壊れた等、ありましたら、025-525-6400まで連絡下さい。
写真は年長の下の子です。最近びっくりしたこと、
~薬屋さんでのこと~店員さんが、子供たちにご褒美を配っていて~
店員さん 「どのカードが欲しい?」
うちの下の子 「僕、どのカードもいらない。でも、くれるんだったら、もらおうかなー。」
~好きな色は?と先生に尋ねられて~
先生 「好きな色は?」
うちの下の子 「うーん。虹色」
まわりのお友達 「欲張りダー」
将来を心配しつつ、、、
新潟県上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科 歯並び) 院長 新部洋史
リテイナーとは、矯正治療後の後戻り防止装置です。
最近日本で一番大きい矯正技工の会社が、新潟市に営業所を作りました。新潟大学矯正医局の同門会で、そこの営業の方から、紹介してもらったのですが、上が、従来のリテイナーです。下が、アステイックス リテイナーです。機能は変わりません。
ちなみに新潟大学矯正医局同門価格で作ってもらっています。なので、普通より、安いと思います。
もしよかったら、どうぞ。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史
よく質問をうける話を書きます。
Dr. :~さんの矯正治療には抜歯が必要です。
患者さんのお母さん:12歳臼歯が生えてくるときに顎が広がり抜歯は必要なくなることはありますか??
2010年6月号のJOP矯正歯科臨床の誌上で、広島大学の先生たちが、特別寄稿した論文があります。
テーマは、
「2010矯正歯科治療に伴う抜歯・非抜歯論争を考える」
~Dr.Angle没後80年間の亡霊からの脱却~
です。(ちなみにDr.Angleとは、近代矯正学の父といわれる人です。)いくつか、引用させていただきます。
1.矯正治療(アメリカ)
現在主流の矯正治療は、エッジワイズ法が基本になっている。症例によっては、抜歯矯正も必要である。
2.生理的な自然移動・咬合育成(ヨーロッパを中心とした床矯正治療)
1936年オーストリア在住のシュワルツが考案した床矯正に始まるが、「歯列弓を拡大して歯を配列するのではなく」「叢生(でこぼこ)の歯を移動することで拡大する。」さらに、元来、床矯正は非抜歯矯正治療を目的にしていない。床矯正終了患者のほとんどが、審美的改善の為に抜歯適応症となっている現実を踏まえて、矯正治療の定義と目標にない手段の一つである「非抜歯」を目標に掲げないことが最も重要である。
最後に
「矯正の専門医は、抜歯が必要ですと診断し、患者さんがそれを拒んだら、そのことについてを説得し十分に説明する義務があると。それで、患者さんが治療を希望しなければ、治療してはいけない。そして、そういう症例を非抜歯で治療を行うことは、大問題である。」という趣旨のことが書かれていました。
ちなみに「叢生(でこぼこ)の歯を移動することで拡大する」←歯が動くとその周りの歯槽骨も骨芽細胞という骨添加の細胞のおかげで、骨が増えるのです。それは、土台の骨を広げるのとは違います。あくまでも限定的に歯の周りの骨が増えるだけです。
抜歯が必要な症例を、無理やり並べると、口元が閉じにくくなります。歯の周り特に頬側の歯槽骨がなくなります。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史
同期の矯正専門の先生のブログです。http://www.iijima-kyousei.com/blog/
矯正治歯科医の立場(自費治療中心)
その人、個人の歯槽骨にあった、顔立ちに合った、良好な顎口腔機能を獲得するために、健康な歯をやむ終えず抜歯しなければいけないことがあります。これは、咀嚼・発音機能、見た目の向上といったほかに、4本の歯を犠牲にすることで24本の歯の寿命を延ばそうとする立場。
歯を抜いて、残っている歯の寿命をのばそうとする立場。
一般的な歯科医の立場(保険治療中心)
虫歯と歯周病の予防の為に、「8020運動」「歯は大事」「できるだけ歯を残しましょう」と指導してきた。虫歯や歯周病になって、歯を抜いた後に、ブリッジになったり、入れ歯になったり、インプラントになったりしてしまうので、大事にしましょう。という立場。
口腔機能を長持ちさせるために歯を抜かないという立場。
矛盾していますよね。患者さんも混乱してしまいます。歯科医療従事者のなかでも、この矛盾を知らず、お互いを理解しあわない風潮にあります。矯正歯科医は、一般歯科医の行う矯正治療を非難し、一般歯科医は、矯正歯科医の抜歯矯正を非難する。
なぜか、それは、
矯正治療の目的は、
~元よりも良い理想的な状態にすること。
一般的歯科治療の目的は、
~元の状態になるべく戻してあげること。
その違いを理解することが、歯科医療者にとって、とっても大事だと思います。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史