「先生。私、昔、矯正治療したんですけど。」
よく診てみると、治っていない。
永久歯列において、大抵そういう場合は、
1健康な歯を並べたんではなくて、歯を削ってかぶせ物で、歯並びを治している
2歯は、並んでるが、奥の咬み合わせが治っていない。
3無理やり、歯を抜かないで治してあるので、口元が、突出している
1.は、矯正治療とは言わないと思う。削ったり被せたりするのは、ほてつ治療といいます。健康な歯を並べるのが、矯正江治療です。
2.は、気になるところのみ部分矯正をしたのかもしれません。
3.は、問題です。セカンドオピニオンがいります。なぜなら、口の中で、歯列を無理やり広げて、口の中に納まらず口元が出てしまっています。矯正治療したため、逆に、口が閉じにくくなったということです。
そして、そういう場合
歯列サイズどんな症例でも無理やり並べてしまう、「拡大します」「床矯正」「非抜歯矯正」を謳っている、矯正専門外の歯科医によって行われるケースが多いです。
なぜならば、「歯を抜かないで治療できます。」といったほうが、患者さんは、矯正治療を受け入れやすく、医院側も儲かるからです。安くて、患者さんうけする治療法。そうすると医院の収入は潤います。歯さえなんとなく並べれば、患者さんは文句言わないだろう。口元は、口の中と歯列の調和は関係ないし患者さんには分からないだろう。
「そういう先生は、歯科医師をやめたほうがいい。」とまで、言い切った先輩の矯正の先生がいました。
矯正検査をしてみると、矯正治療に伴う抜歯について
1.明らかに歯を抜く必要がある。
2.歯を抜かなくても治るが、抜いたほうがより良くなおる。抜歯非抜歯のボーダーケース
3.歯を抜く必要がない
矯正専門の先生は、もちろん3.でありたいと思っています。私も出来れば抜かずに治療を行いたい。日本人は3.で非抜歯で治療できるケースは3割ほどだといわれています。
仮に検査診断してみると1.になったとき。
→歯を抜かなくてはいけない理由を患者さんに説明します。勘違いしないで下さい。非抜歯で矯正治療出来ないわけではありません。矯正の専門医であれば、非抜歯矯正のほうが抜歯矯正よりも簡単だと思う先生もいるくらいです。しないだけです。やってはいけないのです。治ってないから。そこで、医院経営の為に、患者さんうけする、非抜歯矯正をする矯正専門医はそれこそ、歯科医師を辞めるべきです。
仮に検査診断してみて2.になったとき。
→非抜歯矯正と抜歯矯正について、両方のメリット、デメリットをお話させてもらい、自分が矯正歯科医として、一番いいほうを患者さんに勧めます。そこで、矯正学的な判断なしで、医院経営の為に、患者さんうけする、非抜歯矯正にしてみるかと考える矯正専門医は、歯科医師を辞めるべきでだと思います。
矯正治療において、抜歯が必要か?どうか?それは、口元や顔立ち歯列をいろいろ検査してみて、ケースばいケースなのです。
ちなみに、私自身、自分の子供には、抜歯をしてしっかり矯正したいと思っています。
そして、「非抜歯矯正」と宣伝している医院には行かないほうがいいと思います。歯科関係者ならわかりますが、一般の人が見ると「非抜歯矯正」は技術が優れている陽に見えるそうです。逆です、専門医でない場合が多いように感じられます。そして、それは、明らかに誇大広告だそうです。指導官庁が言っています。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科(歯並び、矯正歯科、顎変形症) 院長 新部洋史