秋 人にはそれぞれの事情がある
2014年09月25日
秋。今日は、人間ドッグです。検査で引っかかるのではないかという根拠のない不安と朝から食事抜きというストレスの午前中です。早く検査が終わって、焼き肉が食べたい。
・先日、同級生から「自分の母親の歯が汚れているのでクリーニングしてほしい」と連絡があった。話を聞くと、そのお母さんは末期のがんで、ずっと3年ほど介護状態らしい。。。。。。。 彼とは、私が上越に帰ってきてからよく飲んだり、ゴルフに行ったりしていたが、彼はいつも笑顔だったし、彼の口からその話を聞く事はなかった。そうとは知らずに、一緒に遊んでいた自分を恥ずかしく思った。
・ある開業している先生の話である。私と同じ大学だが、知識も技術も申し分ないようなイメージの先生である。お酒が進む中で、自分の医局時代の話をしてくれた。(そこの教授は、少しお金の匂いのする教授で有名だったことは風の噂で聞いていた。)歯学部6年生になり、卒業を控え、その医局に入局すると決まった時、そこの医局の慣例として、「ありがとうございます」ということで、自分の両親と教授夫妻と会食をするという事があったらしい。(そして、その支払いは、両親がする。)そして、その先生はそれをしなかったそうです。「両親は歯医者でも何でもなく、金もないし普通の人だし。嫌だった」そのせいもあって同期で自分だけ浮いていた存在だった。。。。。。。 先日、その先生のお父さんが亡くなったそうです。その時も、公にしなかった事を、周囲から聞きました。なんで教えてくれないの?という声もありましたが。私は、何となく気持ちが分かる気がします。
人と付き合いしていくと、その人を分かったような気になりますが、、、、他人には分からない、事情がある。そして、それは、触れてはいけないのかもしれない、、、もし、自分の親しい人に不幸なことが起こったら、知ったかぶってはいけない。そっと、そばに、寄り添っているだけでいいのかもしれない。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科 歯並び 顎変形症)院長 新部洋史