第1期治療と第2期治療とは
子供の歯は、乳歯が生えはじめてから10数年を経て、
すべてが永久歯に生えかわります。この間に、歯並びや噛み合わせに不正が生じた場合には、
通常、次のように年齢によって2期にわけて矯正治療を行ないます。
第1期治療(7〜9才ごろ)
土台をととのえる早期治療
第1期治療とは、乳歯と永久歯が混じって生えている混合歯列期に、噛み合わせやあごの形、
大きさをととのえ、永久歯がきちんと生えそろうように誘導する治療です。
舌のクセを修正するトレーニングやあごを広げる装置で、あらかじめ土台となるあごの環境をととのえておくのです。
治療目的が達成できたら、いったん治療をお休みし、永久歯が自然に生えそろうまで定期的な経過観察をつづけます。
早期に治療をはじめるメリット
- ●シンプルな治療が可能
(子供には虫歯や歯周病の治療跡がほとんどありません) - ● 永久歯を抜かずに矯正できる確率が高くなる
- ● ワイヤーをつけての矯正期間が短くなる、または必要なくなる
- ● コンプレックスを取りのぞき、すこやかな心身の発育をうながす
第2期治療(11才ごろ〜成人)
装置をつけて歯をうごかす本格治療
その後、永久歯が生えそろったらスタートするのが、第2期治療です。
ワイヤーで固定する装置をつけて歯を動かす本格的な矯正をします。
早期治療をのがしてしまっている方でも心配はいりません。
本格治療から始める場合でも、子供がぐんぐん成長する力を利用すれば、
無理なく矯正治療をすすめることができます。
「矯正は子供のうちに」とよく言われるのもこのためです。