一期治療(反対咬合)
2016年02月24日
小学2年生で、反対咬合です。上の前歯4本と下の永久歯前歯4本の噛み合わせが、逆になっています。一期治療の適応となります。
近年、永久歯の生えていない時期の年長さん〜から取り外しの床タイプの矯正装置の不適切な使用や、意味のない装置で治療がなされている患者さんが多いように感じます。矯正関係の学会、症例報告、刊行物についても、矯正専門医でない一般歯科の先生によって、不適切な時期に行われた治療、意味のない矯正装置によって行われた治療についての問題点についての報告が増加しています。
反対咬合については、上下とも永久歯前歯4本そろう小学1ー2年生頃が、一期治療にベストな時期です。きちんとした検査をして、1年くらい装置をつけます。
治療中です。3級ゴムを使います。(現在、下顎の成長を抑えるチンキャップという帽子のようなヘッドギアーは使いません。抑えることは、できないからです。)この顎間ゴムにより下顎が、回転し、咬合平面が反時計回りに傾斜することにより治ります。