虹の始まり
2016年06月28日
2016年06月28日
2016年06月11日
小学3年生です。
・上顎11真ん中に隙間が空いています。このことを矯正専門用語で、正中離開(せいちゅうりかい)と言います。
・正面写真で、向かって右側、患者さんの左側2番の歯の噛み合わせが、逆になっています。一歯の反対咬合です。
・正面写真で、上顎の前歯が、下顎の前歯を深く咬み過ぎています。下の前歯が見えません。このような咬み合わせを過蓋咬合(かがいこうごう)といいます。正常は、上の前歯が、下の前歯を 2-3mmほど覆っています。
これらについて、早期治療(一期治療)するか?どうか?は意見の分かれるところですが、、、この患者さんには、メリットが多いと考え、前歯について一期治療を行いました。
治療終了です。治療期間は、約1年程です。今後は、横の歯(345,7番)の生え変わりを、顎の成長と合わせて経過観察します。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科 歯並び 小児矯正)院長 新部洋史
2016年06月02日
2016年06月01日
写真のような取り外しのきく矯正装置があります。(この装置を広めている先生は矯正専門の先生ではありません。)
この装置についての相談が、矯正相談で一番困ります。
それは、前医(矯正専門でない先生によって行われた治療)によって行われた床矯正についてのセカンドオピニオンです。
「本当に治ってるんでしょうか?』尋ねられる場合と。
「引き続き治療して貰えないでしょうか?」と尋ねられる場合。
どっちも困ります。
なぜなら、私たちのような矯正専門医は、床矯正を行わないからです。(申し訳ないですが、この治療法は、現在主流のマルチブラケット法以前の昔の治療です。)
患者さんは、たいていの場合、未満児、小学生です。
親御さんは言います。「顎を広げてもらった。」
口の中を見ると見るからに、おかしな広がった歯列と、閉じれない口元。です。
そして、たいていの場合、検査もせずに床矯正装置が装着されています。
凸凹のの原因が、本当に顎が小さいからか?歯が大きいからかもしれません。検査をせずになぜ、なんでもかんでも拡大するのでしょうか???
歯のサイズが、大きい場合、顎を拡大したら、口元はカッパの様に突出しないのでしょうか?それは、適切な治療方法でしょうか??
また、下顎骨は、上顎骨と違い、拡大しにくい構造です。
小学生低学年ころであれば、自然に顎が広がっている時期です。装置を入れても、入れなくても同じ結果になる可能性が高いのに、この時期に検査もなく装置を入れるのは、問題だと思います。
このことは、私たち矯正専門医なら誰もが思っていることです。
もし、一般歯科医の先生に、顎を広げるという、拡大するという診断があったら、近くの矯正専門医に相談することをお勧めします。
なぜならば、広げすぎてしまった顎や歯列を、正しい矯正治療により元に戻すには、時間も費用もかかるからです。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯ならび 矯正歯科 歯列矯正)院長 新部 洋史