一期治療(反対咬合 受け口)
2017年07月24日
⬆️小学校2年生です。近隣歯科医院の先生からご紹介いただきました。下顎前歯が上顎前歯よりも前の方で噛んいるのと、歯の凸凹があります。永久歯は、上下前歯がともに4本です。
⬆️治療中です。永久歯にだけ装置をつけます。1ヶ月に一回通院です。
⬆️約1年後、装置除去です。
この後、小学校6年生頃までに他の歯がj生え変わるのと下顎の成長を向かえますので、その時まで、後戻り防止の装置(リテイナー)を使ってもらい経過を観察します。反対咬合は、一期治療を行った方が有効な場合が多いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜反対咬合について最近の相談、出来事〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・「乳歯列(7歳未満くらいまで)の反対咬合について、経過観察をしていてもいいのですか?」という質問がありました。矯正専門医であれば、この症例のようにおおよそ上の前歯、下の前歯」が4本生え揃う小学2〜3年頃まで経過観察します。乳歯の反対咬合を治療したとしても、永久歯の反対咬合は治りません。さらに、乳歯の反対咬合の約50%は、小学校2〜3年ころに自然に治っているという論文があります。
・ムーシールドを使っていた患者さんが歯科医師から紹介されてきました。無駄な治療とは言いませんが、私は使いません。理由は、前歯の生え変わりで、半分は自然に治るからです。「ムーシールド」は、乳歯列期に一般歯科医が使用する装置です。小学2〜3年生頃までに治らなければ矯正の専門医に紹介するようにと取り扱い説明書に書いてありますし、セミナーでそういう指導があるようです。矯正の専門医は使いません。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(歯並び 矯正歯科 小児矯正 歯列矯正)
院長 新部洋史(日本矯正歯科学会 認定医)