マウスピース矯正
2015年07月22日
2015年07月22日
2015年06月11日
マウスピースの矯正についてです。
近医で、マウスピース矯正を勧められて、セカンドオピニオンで当医院にいらっしゃる患者さんが時々見受けられます。
目立たないで、矯正治療ができる。
いかにも最新のすぐれた治療で、選ばれた歯科医院でしかやっていない。。。。ような気がしませんか?
でも、違います。
宣伝をする業者、歯科医師がいるために、患者さんもそう思ってしまうのです。
そして、矯正専門でない一般歯科の先生に急速に広まっています。
もしも、最新のすぐれた治療で、目立つことなく、患者さんに負担のかからない治療ならば、全国的に広まっていき、やがてそれが、標準的な治療になるはずです。
でも、標準的な治療には、なっていません。
歯科医師自身が、マウスピース矯正の治療結果は、イマイチだと知っている先生が大多数だからです。
知っているにもかかわらず、導入する歯科医師がいます。
治療方法は、いたって簡単です。型をとって、模型を作って、業者に作ってもらうだけ。
矯正歯科専門の先生なら分かると思いますが、昭和の時代から、ツースポジショナーという似たような装置はありました。そして、マウスピース矯正は、歯の根っこ部分が動かないため、通常の矯正装置に比べデメリットが数多くあります。適応症も限られます。
やっぱり、マウスピースの矯正も、矯正専門の医院での治療をお勧めします。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科 歯並び)院長 新部 洋史
2014年04月29日
最近、歯科医師の先生からもマウスピースの矯正ってどうなの?って質問を受けます。
「うーん。」って答えます。
理由1 歯の移動が、傾斜移動中心である。(歯の根っこは動かないので後戻りしやすい)
理由2 一日20時間近く装着しないと動かない
理由3 診断で抜歯が必要なケースは、できない
以上がデメリットです。
マウスピースの矯正装置だけでは、いい結果が望めない場合、場合によっては、通常の矯正装置をつけさせていただくことがあります。
マウスピース矯正は限界があるのです。
以上了承いただけた患者さんには、マウスピース矯正を適応させていただきます。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(歯並び 矯正歯科 顎変形症) 院長 新部洋史
2013年06月14日
約10年前、東京の先生から質問を受けました。
「インビザラインってどうですか?。」
当時、インビザライン社の営業の人に勧められて、患者さんへ治療を開始したばかりの時でした。
私も若かったので、色々な治療を試したかった。
最近、若い先生から同じ質問を受けました。
「インビザラインってどうですか?」
私、「ブラケット使わないので、患者さん受けはいいと思うけど。別に、最新の治療でもなく、昔からのtooth positionerを応用したものだよ。。」
私が、おばさんになっても
私が、おじさんになっても 以下のことを伝えたい。患者さんにも。
インビザラインとは、マウスピースを使った矯正器具です。(個人的には、矯正治療とは言いたくない。)
毎日20時間~22時間装着してもらいます。
ただし、デメリットがあります。
①治療精度が低い。
~~~~微妙な歯のねじれなどを治しづらいということです。
②矯正診断で、抜歯をして、口唇を下げなければいけない症例はできない。
~~~~できるのですが、出っ歯残りになる。ので、私は、やらないほうがいいと患者さんに言います。
(患者さんが、治療したほうが医院の利益になるので、何でもかんでも万能ですという感じで勧める矯正医はいますが、、、ひどい話です。)
③マウスピース使えないと、歯が動かない。
④後戻りが多い
~~~~歯根は動かないので、特に下の前歯のでこぼこについては、後戻りが多いです。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 顎変形症) 院長 新部洋史
2010年05月21日
今日の午前中、患者さんが来院され、インビザラインによるマウスピース矯正を開始しました。
透明なマウスピース(アライナーと呼びます。)を装着、取り扱い説明を行った後、患者さん自身に着脱練習をしてもらいました。
「意外と、きついですね。」と患者さんは言ってました。そうなんです。 「きつい」のです。歯を動かすためのマウスピースになりますので、矯正力が加わるようになっているからです。歯が動いているからです。そして、歯が少しぐらぐらすることもありますが、心配ありません。歯が動いているからです。
そして、「20時間以上装着しないと治らない。」「アライナーで、治せきれないところは、従来型の審美的な装置を使う。」この2つが、バカ大事です。
2010年05月14日
マウスピースを使った矯正装置を安易に患者さんに薦める先生が、日本中にいます。矯正の専門医でなくとても患者さんの歯型を取って、技工所に送れば、技工士さんが作ってくれるからです。
でも、診断と適応症を間違えると大変なことになります。そして、その仕上がりは、治ってない場合が多かったり、後戻りしたりします。
実際、わたしも一般歯科医によって行われたマウスピースの矯正の後戻りの症例を、結局従来の表側のブラケットという装置をつけて治療した経験があります。
今年の冬に、ある患者さんが、マウスピースタイプの矯正装置を希望して来院されました。大抵の場合は、「適応ではないので無理です」ということになります。
しかしながら、今回はインビザラインを適用してもきちんとした仕上がりになると判断しました。
その理由は、以下の通りです。
・歯列のでこぼこが、軽度ある。
・臼歯部の咬合がしっかりしている。
・口元、プロファイル(横顔)に問題ない。
そして、
「マウスピースでは、歯を厳密に動かすことについては、難しい場合があるので、マウスピースの治療の後、必要に応じて従来の補助的な装置をつけさせてもらう場合があります。」
「歯と歯の間を0.2~0.3mmほど削合します。」
に同意いただいたので、検査して印象をとって、クリンチェックを行いました。
そして、ようやく、すべてのマウスピースが出来上がり、来週から装着して、歯を動かし始めます。
当医院で、第1号症例となります。ので、現在、スタッフが、装置の指導や仕組みについて準備、勉強中です。
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史
2010年02月16日
写真は、米国のアラインテクノロジー社が開発したうすい透明のマウスピース型の矯正装置です。
ご自宅でカスタムメードされたマウスピース(アライナー)を2週間に1度交換して行くことにより歯を徐々に動かしていきます。ワイヤーを使用しないため、見た目はつけているのがほとんどわかりません。
ご自宅で治療を進めて行くことができることから1.5~3ヶ月の間隔の通院で治療が可能になります。
見えない矯正治療、目立たない矯正器具、通院回数の少ない矯正治療をご希望される方への最新の矯正治療です。ただし、適応症がありますので、御相談下さい。
近年、この手のマウスピース型の矯正治療は、全国の歯科医院に急速に広まっています。この治療法は、歯科医院で、歯型を取り、技工所に郵送し、マウスピースを作ってくれます。それを患者さんに手渡して使ってもらうだけなので、申し訳ないですけど正直言って簡単な治療法です。そして、矯正の知識のない歯科医院の先生でも治療が可能なため急速に広がっています。そのため今後、全国的にトラブル等の問題が生じてくる可能性はあります。ただし、適応症の判断、矯正の診断、仕上がり、後戻り、に問題がある場合が多く、その問題点をリカバーできる矯正専門医での治療をお薦めします。ちなみに、マウスピース型矯正は、「クリアライナー」「アクアシステム」「ストレートアライナー」????数種類でていますが、基本的な機能や仕組みはどの器具も同じです。しかしながら、この「インビザライン」だけが、矯正専門医のみを相手にしてます。
長所 | : | ・他の矯正装置と比べて虫歯や歯周炎になりにくい。 ・他の矯正治療と比べて大幅に通院回数が少ない。 ・ブラケット脱離やワイヤーが粘膜に刺さるなどの緊急のトラブルがないため遠方の方でも安心して矯正が出来る。 ・プラークの沈着が少ないため矯正中は歯周組織が健康に保てる。 ・矯正力による痛みがほとんどない。 ・装置が見えない、目立たない。 ・ホワイトニングが同時に行える。 |
短所 | : | ・症状によりアライナー単独では治療出来ない場合がある。(治療中、相談のうえ従来のワイヤーやブラケットを補助的につける場合があります。) ・食事のたびに装置を取り外す手間がかかる。 ・取り外し式装置のため治療結果が患者の協力度に左右される。 ・他の矯正装置よりコストが高いため治療費が高くなる。 ・12歳臼歯が生えていない小児(小学生)の矯正治療には適さない。 |
「インビザライン臨床教育サイト」 日本の矯正専門医のための臨床教育サイト 「インビザライン・ジャパン・ホーム」 日本インビザライン公式ホームページ |
新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史