かるがも矯正歯科ブログ

NG矯正

マウスピース矯正への注意喚起

2021年06月18日

 久しぶりに記事を書きます。ちょうど、 2回目のワクチン接種を受ける週で、私を含めスタッフ共々、発熱等の副反応が出ないことを祈る今日この頃です。

この夏、マウスピース矯正をメインに全国に展開している歯科医院の分院が新潟に開業するそうです。その院長は矯正歯科医ではありません。

聞くところによると、全国に展開している分院の院長は、卒後2~3年の若いの先生たちで、その中に矯正を専門としてトレーニングされた矯正医は、ほぼいないそうです。

 最近、インターネット上で、歯科医師が介在しない形でマウスピース型製品が販売され、歯列の改善への有効性を謳うケースが出てきています。商品名は、色々ありますが、芸能人のSNS上にもその有効性を宣伝するような記事が掲載されていたりもします。矯正歯科治療は、正確な診断や精密な治療計画に立脚して行われるべき医療行為であり、誤ったマウスピース型製品の使用は予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性があります。それについて、日本矯正歯科学会が注意喚起をしています。https://www.jos.gr.jp/4348

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 新部洋史 (歯並び 歯列矯正 矯正歯科)

マウスピース型矯正装置の注意喚起

2018年07月28日

 日本矯正歯科学会からです。http://www.jos.gr.jp/medical/file/aligner_pointer.pdf

 

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び 矯正歯科 歯列矯正)院長 新部洋史

 

早期治療をしないほうがいい場合

2017年10月12日

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今回は、早期治療についてです。矯正専門医として答えます。

・『年齢が早ければ早いほど矯正治療は効果がある』とういうのは嘘です。そのように矯正治療をすすめる歯科医師は矯正を専門医としていないと思われます。その医院では矯正は止めましょう。早く治療しても意味がない場合があります。治療開始時期は、症例によって違います。それを判断するのが矯正医です。矯正学の教科書に『年齢が早ければ早いほど矯正治療は効果がある』なんて文言は全くありません。

・なぜならば、乳歯と永久歯は別物だからです。乳歯を矯正治療しても永久歯がそのようには並びません。実際、例えば、乳歯の反対咬合の半分は、永久歯に生え変わる時に治るという有名な論文があります。それなのに乳歯列の反対咬合を治そうとするのは過剰治療です。

・「すぐ矯正治療することによって、顎を広げます、大きくできます」とか、「年齢が早くから矯正治療すれば、抜歯矯正をしなくてもすみます」など、すべて嘘です。歯並びや顔立ち下顎骨や上顎骨は遺伝的要因が強く、大きくしたり小さくしたりするのには限界があります、身長が低い人を高くすることは、基本的にはは不可能なのと同じです。

・最近、矯正専門医以外の一般歯科医による意味のない早期治療がが目に余るため、学会が、ガイドラインを出しました、早期治療しないほうがいい場合です。http://www.jso.or.jp/html/aboutjso/pdf/guideline_jso.pdf

 

・昨年、車を新車に替えました。営業マンは、『今月中に買え変えるとお得ですよ。』『今月中に返事もらえればさらに、もうすこし安くします。』。。。。。など、とにかく早く早くとういう感じでした。『年齢が早ければ早いほど矯正治療に効果がある』という医院、歯科医師は、それに似ています。

・現在、日本の矯正治療は全体的に、質が低下していると学会等でいわれています。患者さんは、噛み合わせについてよく理解していないことをいいことに、残念ながら意味のない矯正治療が全国に蔓延しているようです。一般歯科医院より当医院に転医した矯正患者さん(一般歯科の先生が自ら行った矯正治療)の口のなかを見ました。「ひどい治療だなー」と思いながら、患者さんは本当に気の毒だなと思うことが最近もありました。勉強をして訓練を受けて、トレーニングをを積んだ矯正医が矯正治療をしない限り日本の矯正治療の質は下がる一方だと思う今日この頃です。

 

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科 歯並び 小児矯正)院長 新部洋史

顎を広げる???安易な矯正治療。

2016年06月01日

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写真のような取り外しのきく矯正装置があります。(この装置を広めている先生は矯正専門の先生ではありません。)

この装置についての相談が、矯正相談で一番困ります。

それは、前医(矯正専門でない先生によって行われた治療)によって行われた床矯正についてのセカンドオピニオンです。

「本当に治ってるんでしょうか?』尋ねられる場合と。

「引き続き治療して貰えないでしょうか?」と尋ねられる場合。

 

どっちも困ります。

なぜなら、私たちのような矯正専門医は、床矯正を行わないからです。(申し訳ないですが、この治療法は、現在主流のマルチブラケット法以前の昔の治療です。)

患者さんは、たいていの場合、未満児、小学生です。

親御さんは言います。「顎を広げてもらった。」

口の中を見ると見るからに、おかしな広がった歯列と、閉じれない口元。です。

そして、たいていの場合、検査もせずに床矯正装置が装着されています。

凸凹のの原因が、本当に顎が小さいからか?歯が大きいからかもしれません。検査をせずになぜ、なんでもかんでも拡大するのでしょうか???

歯のサイズが、大きい場合、顎を拡大したら、口元はカッパの様に突出しないのでしょうか?それは、適切な治療方法でしょうか??

また、下顎骨は、上顎骨と違い、拡大しにくい構造です。

小学生低学年ころであれば、自然に顎が広がっている時期です。装置を入れても、入れなくても同じ結果になる可能性が高いのに、この時期に検査もなく装置を入れるのは、問題だと思います。

このことは、私たち矯正専門医なら誰もが思っていることです。

もし、一般歯科医の先生に、顎を広げるという、拡大するという診断があったら、近くの矯正専門医に相談することをお勧めします。

なぜならば、広げすぎてしまった顎や歯列を、正しい矯正治療により元に戻すには、時間も費用もかかるからです。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯ならび 矯正歯科 歯列矯正)院長 新部 洋史

 

必要のない矯正治療

2016年03月11日

あまりにも低年齢からの矯正治療は、拡大床をはじめとして意味にないものが多いし、治療している先生は、矯正の専門医ではないと思います。そして、その結果、治らないで当医院への相談が増えています。http://style.nikkei.com/article/DGXMZO98111480X00C16A3NZBP00

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 歯列矯正)院長 新部 洋史

不適切な矯正治療。

2015年10月07日

矯正治療は専門医院で治療することを強くお勧めします。

一般歯科医院での不適切な矯正治療増加中です。中でも、お子様の、むやみに歯列を拡大する治療法は、要注意です。

日本臨床矯正歯科医会「トレンドウォッチ」。「”適切な治療”を受けるために 子どもの矯正歯科治療、始める前に”ココ”をチェック!」http://www.jpao.jp/trendwatch/vol13/


新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(小児矯正 矯正歯科 歯並び)院長 新部洋史

~~~~~~~~~~~~~~矯正治療は、矯正歯科専門医医院で。~~~~~~~~~~~~~

矯正専門医院での治療を

2015年04月18日

治療内.jpg4月18日の新潟日報の記事です。

矯正専門医院に来院したセカンドオピニオンのうち、不適切な矯正治療が6割 で、特に目立ったのが、

・取り外しのできる簡単な装置だけですべて治療できる(おそらく床矯正装置)診療所、医院

・どんな場合でも非抜歯矯正できるとする診療所、医院

だそうです。

田舎の上越市で開業している私が日々、同じようなことを感じているのだから。

全国的なのでしょう。

ある矯正専門の先生から聞いた話です。

「昔と違い現在、矯正装置材料は、4割が矯正専門の先生に売られ、6割が一般歯科医に販売されている。ということは、日本の矯正治療の6割は、専門でない先生が治療を行っているということ。。。」

歯医者が増えて、矯正治療を手がける歯科医師が増えたということでしょうか。。。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び 顎変形症 矯正歯科)院長 新部洋史

矯正専門医院での治療をお勧めします。

2015年03月15日

 DSCN0656.JPG

春になると学校の歯科検診が始まります。

子供達の口の中を見ると、矯正装置が入っている子供たちを見かけます。

こんな装置で?この年齢で?本当に治るんだろうか????と思うことが多々あります。

上越って矯正をきちんとできる専門医って3〜4人しかいないはず、、、

おそらく矯正の知識のある先生はこんなことしないよな、、、

歯学部6年間の教育では、歯科矯正学につては、インプラント同様に臨床について習うことはありません。

矯正の専門の先生とは、大学の歯学部を出て、矯正学教室に残り、少なくとも10年近く子供の成長について勉強し、少なくとも学会の認定医を取った先生のことだと私は思います。

そして、私も、大学を卒業して矯正学教室に残り、矯正臨床のことを毎日考えてきました。

逆に言うと、私には、矯正以外の知識が乏しいかもしれません。

歯科にも専門があります。

特に口腔外科と矯正歯科は、臨床経験が大切だと思います。

良くない矯正を以下に挙げます。

1.しっかりとした検査をしない。

矯正には、セファロという横顔のレントゲンがあります。顎の形を把握して、治療の予想を立てるのです。それをしないのは、専門医ではありません。かなり多いらしいです。

2.しっかりとした診断をしない。

3.歯根吸収、等のデメリットを説明しない。

4.期間、料金について明示できない

5.成長期における小学高学年での安易な装置。〜側方歯が生え変わっているのになんで装置がついてるの?生え変わるたびに矯正装置をつければ、治療期間が延びるだけです。。。今やらなきゃ遅いと患者さんをだましてるとしか思えません。。もう少しすれば(6年生頃)、永久歯が生え変わって、それからやるのが普通です。

6.拡大装置、床矯正、、〜何年もまえからあるの話ですが、安易に歯槽骨を広げたため口元が鳥のように突出してしまった症例は後を絶ちません。

子供の歯は本当にすぐ動きます。教科書の知識と1〜2日の講習で身につけた知識で、実験的に患者さんに矯正装置を装着し私にも矯正治療ができると思ってしまう一般歯科の先生があまりにも多いような気がします。

子供の歯は、すぐ動くのですが、全部が全部そうではないし、成長期にやってはいけない症例も多々あります。

日本矯正歯科学会 専門医認定医ホームページ

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 顎変形症) 院長 新部洋史

早く終わる矯正。

2015年01月29日

 DSCN0873.JPGのサムネール画像

今日は、久しぶりに朝から雪が降っていました。

静かな朝は、「雪が積もってるのでないか」?と、恐る恐る窓の外を眺めるのが習慣になっている方も多いのではないでしょうか?

さて、タイトルについてです。

矯正歯科医が行う矯正治療は、健康な歯を動かします。動く範囲は、歯槽骨と呼ばれる、再生力の強い骨のあるところだけです。

動かそうとするところは、破骨細胞が働き、歯槽骨を吸収します。動かした後は、骨芽細胞(骨を作る細胞)が骨を作ります。(ちなみに、歯槽骨は、歯と仲良しで、歯がないと歯槽骨は、再生しません。)

そんな生体の現象を利用して、効率良く、歯を移動するのです。少なくとも全顎矯正(2期治療)は、2年〜3年が、必要です。

『早く終わります。』と謳っている矯正装置や先生がいますが、、、私には、「その分、早く後戻りします。」に聞こえます。

すぐ治療が終わるといいうことは、患者さんは喜ぶかもしれませんが、余りにも仕上がりが悪いのに、すぐ装置を外すのは考えものです。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 顎変形症)院長 新部洋史

 

矯正治療の名医紹介のムック

2015年01月21日

 今日ある新聞社から、FAXが送られてきた。

4月に出版される矯正歯科の名医を紹介する雑誌の記事についてうちの医院も載せませんか?という内容であった。そこまでは、いいのだか、内容を見ると

最初の2ページほどのインタビュー記事を載せるのに○○万円。その下に小さく医院の宣伝広告で、○円。

またか。。。

患者さんは、本に載っている先生だからすごいんだーなんて思うかもしれない。

でも書店に売っている、名医紹介本なんて先生が、お金を出して宣伝しているに過ぎない、、、

最近、そういうのが多すぎるなと思う。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(歯並び 矯正歯科 )院長 新部 洋史

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